
副業や投資に興味を持っている人のアンテナには、すでに「スペーストレード」が引っ掛かっているのではないでしょうか。新しいシステムの投資サービスで、「短期間で高利益が期待できる」として注目を集めています。
しかしこうした新しい投資サービスには「詐欺案件」も多く、興味があっても実際に手を出すとなると不安が付きまといますよね。そこでスペーストレードとはどういったものなのか、詐欺の可能性はあるのかなど詳しく調べてきました。
スペーストレードは仮想商品をユーザー間で売買するサービス
スペーストレードは、ユーザー間で「プラネット」という仮想商品を売買して利ざやを稼ぐことを目的としたサービスです。
売買する仮想商品は
・JUPITER
・URANUS
・SUN
の3つで、それぞれ「保有期間」と「利率」が決まっています。
JUPITERは保有期間が6日で利率は14%、URANUSは7日で16%、SUNは8日で16%となります。
これらのプラネットを購入、決められた期間保有して他のユーザーにプラネットを売却するというシステムです。
例えばJUPITERを保有するAさんの口座に10万円を振り込んで、あなたがJUPITERを購入したとします。
あなたはJUPITERを6日間保有すると、購入を希望するBさんが10万円にJUPITERの利率14%を上乗せした114,000円をあなたの口座に振り込んできます。
114,000円が振り込まれたのを確認したあなたは、BさんにJUPITERを送って取引が完了となります。
これがスペーストレードの大まかな流れで、プラネットを数日間保有しているだけで決められた利率分の利益が得られるのです。
プラネットの購入には予約が必要

スペーストレードのプラネットは誰でも購入することができますが、購入には予約が必要となっています。毎日13時までに購入予約をして、なおかつ抽選に当たらないとプラネットを購入することができません。
また1日に予約できる数も
・JUPITER 9個
・URANUS 6個
・SUN 3個
と上限が決められています。
そのため当選率は10%程度とそれほど高くなく、毎日予約したとしても頻繁に購入できるというわけではないのです。
予約にはチケットの購入が必要
プラネットの購入予約をするには「チケット」が必要で、運営会社からチケットを購入することになります。このチケットが「手数料」のようなもので、チケットの代金が運営会社のスペーストレードにおける主な収入です。
チケットは1枚15円で、当選してプラネットが購入できた分のチケットは消費されて、落選して購入できなかった分のチケットは戻ってきます。
ですからプラネットを購入できていないのに、チケット代という名目の手数料だけ吸い取られるといった心配はありません。
またプラネットごとに予約に必要なチケット枚数が以下のように決まっています。
・JUPITER 60枚
・URANUS 120枚
・SUN 200枚
全てのプラネットに上限まで予約を入れるには、合計で2240枚33,600円分のチケットが必要となります。
抽選に当たったら必ず購入

購入予約をしたら、抽選に当たったプラネットは必ず購入しないといけません。毎日13時に予約が締め切られて、その後抽選が行われ、17時に抽選結果が発表されます。
結果が発表されて当選したことが分かったら、できれば当日中、遅くとも翌日の10時までにはお金をプラネットを譲ってもらう相手の口座に振り込まないといけません。
振り込みが遅れるとアカウント一時停止などのペナルティが課され、ペナルティが重なると最終的には強制的にアカウントが使えなくなります。
当選率は高くないものの、全てのプラネットに上限まで予約を入れると一度に3つぐらい当選することもあります。
一番利益率の高いSUNの価格は上限33万円なので、プラネット購入資金として少なくとも100万円ぐらいは用意しておいた方が良いでしょう。
振り込みが確認されたら、その時点でプラネットを保有しているユーザーからあなたにプラネットが送られてきます。
送られてきたプラネットは公式サイトの会員ページで確認することができます。
保有期間が過ぎたプラネットは自動売却
購入したプラネットは、決められた保有期間が過ぎると自動的に他のユーザーに売却されます。
会員ページでプラネットを購入したユーザーからの振り込みが完了したかどうかを確認します。
振り込みが完了していれば、あなたが保有しているプラネットを購入したユーザーに送ってプラネットの取引が完了して利益が確定することになります。
振り込み完了後にプラネットの送信が遅れるとペナルティを受ける恐れがあるので、プラネットの保有期限はしっかりとチェックしておく必要がありますよ。
プラネットの価格はどうやって決まる?

プラネットの価格は、それぞれ
・JUPITER 33,000~110,000円
・URANUS 55,000~165,000円
・SUN 99,000~330,000円
と範囲が決まっていて、上限以上に高額になることはありません。
利益率を上乗せして売買するので、ユーザー間で売買を繰り返す内にプラネットの価格が必ず上限に達してしまいます。
価格が上限に達したプラネットは数量・価格ともに3分割されます。例えばあなたがSUNを330,000円で購入した場合、本来なら16%の利益を上乗せした389,400円で次のユーザーに売却されます。
しかし価格が上限に達したプラネットは3分割されるので、この場合は129,800円で3人のユーザーにSUNは売却されることになります。
ですからプラネットの価格が高騰することはなく、いつでも決まった範囲内の金額でプラネットが購入できるのです。
スペーストレードは利用しても大丈夫なサービスなのか?

スペーストレードのような新しい投資サービスに対しては、どうしても「詐欺なのでは?」という不安が付きまといます。
ただ詳しくスペーストレードについて調べてみた限りでは、詐欺的な要素はほとんど見当たりませんでした。
スペーストレードが詐欺でないと判断できる理由の1つに「運営会社」が挙げられます。
スペーストレードの運営会社は「SpaceTrade株式会社」で、現状の事業内容はスペーストレードの管理運用のみです。
本社住所は、東京都千代田区にある「丸の内トラストタワー」内にあるレンタルオフィスとなっています。これだけの情報だと、誰がどう見ても「怪しい会社」にしか見えません。
しかし騙す意図があれば、消費者を信用させるためにスペーストレード以外にも事業を行っていて儲かっているように見せかけるはずです。
今後事業内容が増える可能性はあるものの、現状ではスペーストレードの管理運用のみを事業内容としているのは信用に値すると考えられます。
また借りているレンタルオフィスを運営しているのは大手外資系企業で、世界中でレンタルオフィスを提供しています。
しかもこのレンタルオフィスを運営する企業は審査が厳しいことでも有名ですから、スペーストレードが怪しいサービスなら入居できるとは思えません。
顧問弁護士が超大物
SpaceTrade社が信用できるもう1つの理由として「顧問弁護士」の存在があります。公式サイトに顧問弁護士として「TMI総合法律事務所」が名を連ねています。
実はこのTMI総合法律事務所の規模は現在日本にある法律事務所で4番目で、「五大法律事務所」の1つに数えられます。
M&Aやファイナンスなど金融や財務案件を得意としていて、スペーストレードが信用できる投資サービスであることの裏付けとなっています。
公式サイトに特商法の記載あり

SpaceTrade社の公式サイトに「特定商取引法に基づく表記」というものが記載されています。
特定商取引法は訪問販売や通信販売などに関するルールを定めた法律で、消費者がトラブルに巻き込まれるのを防ぐ目的で制定されました。
ですから「特定商取引法に基づく表記」を公式サイトに記載しているということは、「特定商取引法に則ってサービスを提供している」ことの証しなのです。
特商法の記載があるからと言って100%信用できるわけではありませんが、少なくとも「法律を守るつもりがある企業」であることは確認できますね。
リスクに関する表記がある
スペーストレードの公式サイトには「リスク」についての記載があります。
具体的には
・プラネットの増加による供給の増加
・申込数の減少による需要の減少
がスペーストレードのリスクとして挙げられています。
プラネットは価格が上限に達すると3分割されて数が増えるので、いずれ供給過多となる可能性があります。
またスペーストレードの利用者が減って、自分が保有しているプラネットの買い手が居なくなる恐れもあります。要するにプラネットの数が増えて利用者が減ることで、プラネットの価値が暴落して売買が成立しなくなることも考えられるということです。
騙す意図があればリスクは説明せずに、「100%儲かる」と利用者が誤認するように持って行くはずです。しかしスペーストレードは事前にリスクがあることを明かしていますから、少なくとも騙す意図は無いと考えられます。
リスクに対する対応も考えられている
単にリスクがあることを公言するだけではなく、スペーストレードではリスクへの対応も考えられています。
まずプラネットの数が増えすぎてないように、プラネットの供給量には調整が加えられています。
そのため、プラネットの数が増えて価値が無くなり、購入したプラネットが売却できなくなるといったことは起こりにくくなっているのです。またプラネットは、SpaceTrade社の新しいビジネスプラットフォームで使えるポイントに変換できるようになっています。
厳密に言うと現在はまだ準備中で、新しいプラットフォームもオープンしておらず、プラネットをポイントに変換することはできません。
近い将来プラネットを変換したポイントを使って、新しい投資サービスが利用できるようになります。
ですから万が一購入したプラネットが売却できないという事態になっても、ポイントに変換することでユーザーは損をしないことになるのです。
電話番号が非公開なのは少し不安
基本的にSpaceTrade社は信用できる会社だと思いますが、会社の電話番号が公開されていないのは少し不安です。
公式サイトに記載されている連絡先はメールアドレスのみで、問い合わせ窓口もGoogleフォームとなっています。
メールやフォームではどうしてもやり取りに時間がかかってしまい、トラブルに迅速に対応してもらえない可能性が高く、この点は少し不安ですね。
SpaceTrade社が経営破綻することは考えにくい

スペーストレードの利用を検討している人にとって一番の懸念は、「SpaceTrade社が経営破綻してしまうこと」です。
SpaceTrade社が破綻すると、スペーストレードのサービスも停止となり、保有しているプラネットは何の価値も持たなくなってしまいます。しかしSpaceTrade社が現状事業として行っているのは、スペーストレードの管理運用のみです。
そのスペーストレードにかかる経費もサーバー代や管理費ぐらいですから、資金不足に陥るリスクはかなり低いと考えられます。
今後SpaceTrade社が多角的に事業を展開し始めると、他事業の不振がスペーストレードのサービスに良くない影響を及ぼす恐れはあります。
しかし現状ではそういったことは考えにくく、少なくとも今後数年間はSpaceTrade社が急に破綻することは無いと思いますよ。
スペーストレードで儲けたお金が引き出せなくなることは無い
こうした投資サービスでは、預けたお金が引き出せずにトラブルに発展するケースが多く見られます。しかしスペーストレードでは、お金が引き出せなくなるといったことは起こりえません。
プラネットの売買に使うのは個人口座で、SpaceTrade社を介することなくユーザー間でお金のやり取りを行います。
SpaceTrade社にお金を預けることはありませんから、お金が引き出せないといったトラブルが発生することは無いのです。
まとめ

スペーストレードについて色々と調べてみましたが、現状では特に詐欺的な要素は見つかりませんでした。
多少リスクがあることは理解しておく必要はあるものの、騙されたり、お金だけ吸い取られるといった心配は無さそうです。
ただ今後スペーストレードが有名になると、仮想通貨(暗号資産)のように後発ユーザーが不利になることが無いとは言えません。
なので高確率で利益を上げたいなら、まだ利用者の少ない今のうちからスペーストレードを始めた方が良いですよ。

コメント